
奥さんの実家である秋田に出発。
今回の新幹線は息子が喜ぶであろう、E5系が引っ張る「こまち23号」に席を取った。ところが中央線移動中の車内で既に、車両故障のため「こまち23号」が運休してるとの情報が流れている。東北や北陸は大荒れの天気で遅延が相次いでる中、完全な運休。運が悪いとしか言いようが無い。
東京駅は多くの帰省客で溢れかえり、遅延と運休の車両情報や代替車両の案内で大変なことに…。話を聞くと運休している23号は秋田県内で動いておらず。変わりに「はやて」を用意してるとのことでほっとしたのと、「はやて」は「こまち」より大きい車両のためそれはそれで得した気分。さらにE5系「はやて」は動いてるらしいので、まさか代替はE5系「はやて」か?と期待して待つと、本来は連結してるはずの車両が無くE5系のみの編成で到着…「こまち」の代わりの「はやて」は?と思いつつ、あとで連結するのかもと、沢山のE5系を撮影する人たちにまぎれてE5系の撮影。
しかし待てども「はやて」は現れずちょっと心配になった頃アナウンスをよく聞くと、向かいのホームに止まっている「はやて」単体が代替用の「はやて」であるような事を…そばに居たJRの職員に聞くと、やはり線路を越えた向かいのホームに止まっている「はやて」がそうであると言われ、あわててホーム下に駆け下りる。
乗り込み後1分ほどで出発。危なかった…もう少しE5系に見とれていたら乗れなかった。
胸をなでおろし席に向かう、本来「こまち」2列だが今回は「はやて」になったので、AB席の場合C席までの3シート、ボックスにするために前後でとったので6席使える。せっかくなのでボックスにしようとすると、前で窓際に座ってるおっさんのシートと誰も座ってない3列シートの真ん中が思いっきりリクライニングが倒されて回りきらない。「後ろの席の者なんですが、後ろの席をボックスにしたいので少々リクライニングを上げて頂けませんか?」と尋ねると
「あ?ダメダメ!みんな指定席で取ってるの、ここももう一人来るからダメだ!」
との事、伝わってない…
「あのですね、後ろの席をボックス席にしたいんで回したいんです」
「だからぁ、ここはダメだって言ってるの!指定席なんだよ、何言ってるんだ!」
とキレ始める。
面倒臭くなったので、おっさんの座ってる窓際はそのままで、3列シートの真ん中だけ無理やり上げることにしたら
「おい、何やってるんだ!指定席だって言ってるだろ、人がくるんだよ!」
無視して席をあげ、後ろの席を途中まで回転させて
「すみません、引っかかってしまうもので、あげさせて貰いました」
「え?あ、なんだボックスにしたかったのか、早く言ってよ」
走り出して1~2分で酔っ払ってるのか?何度も言っていた筈だが。
とりあえず回して一段落、正直運休やら最近の仕事やらでキリキリ痛む胃がさらにねじれる思いだった。
本来切り離しが行われる盛岡で待っていた「こまち」に乗り換えとなっていた。
東京から新幹線に乗る事約3時間30分強、辿り着いた秋田県大曲駅は雪が…。
東京とは次元の違う寒さと雪の量。やはり確実に違う空気。秋田の空気は湿気をもって喉に気持ちがいい。